<第35回> 井川プロジェクト打合せ
起業家支援委員長の秋山です。
残暑が厳しい毎日ですね。
皆さん体調には気をつけてください。
杉山さんより打合せ報告をお送りいただきましたので、ご紹介します。
杉山さん、いつもありがとうございます。
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去る9月13日、静岡市の静岡塾「あん」にて井川実験農場プロジェクト研究会の打合せが行われました。
3年目となる今年の活動は1~2年目の小野田農場での農業体験を踏まえ、今後のビジネスモデルを構築する基本となる技術研究組合の立ち上げを前提とした組織作りが主体となっております。
【当日の参加メンバー】
秋山委員長、西村さん、佐藤さん、末永さん、斎藤さん、岡村NB事務局長、渡辺さん、そして杉山
先ず秋山委員長より
「振り返ると1年目は農業の真似事を始めたものの鹿に食い荒らされて収穫ゼロ。
オフシーズンには県からの助成金を得て2名を半年間雇用して現地調査。
また鳥獣害対策としてこれも助成金を得て小野田農場を柵で囲う。
2年目は柵の効果で鳥獣害こそ無かったものの、記録的な暑さが続き草刈・農薬散布に明け暮れた。
それでも幾らかの収穫ができたことは喜びであった。
今年は小野田農場が4000坪の全スペースでキャベツをいとのことで使用できず。
代替の土地を調達する必要が生じた。
これを機会として実験農場プロジェクトの目的を明確にしながら組織化して技術組合を立上げ、今後5~10年の長期的スパンで考えていきたい。
現実問題、井川の地で土地を借りるとして相場は1ヘクタール(3000坪)で年間15万円程度。
10年で150万円の原資が必要。」とスタート。
その後、各人様々な意見が交わされました。
【先ず今後、何をやるか?】
・柵で囲ってしまうと鳥獣害対策の実験は出来なくなる?
・クラインガルテン(農地の賃借制度・市民農園)の試み。
例えばログハウスを建て、20坪程度で100区画に分割して其々利用してもらう。
等々
【技術組合がより専門性を持ったテーマを検討】
1.「静大トマト」で起業した静大農学部の糠谷明教授の協力を得る。
2.県の元経済産業部部長で現在静岡産業大学の堀川知廣先生にアドバイザーとして今後の打合せにも参加を呼びかける。
3.農場を学生に提供し、アグリビジネス創造の地へ。
【改めて、何故井川か?】
・静岡市内から車で1時間半の立地。
・1300mの高地である特性を生かす。
・12万坪の農場を要する。
・川勝知事の提唱する。「静岡の奥座敷」
12万坪を有効利用できたら。という発想から数年掛けてビジネスモデルを!
先ずは3000坪を目標に活用を考える。
現在井川で本格的に農業をスタートさせた自然の力農場(メンテックカンザイ)の話も聞いてみたい。
【今後、井川の可能性】
・バイオ、地熱を利用しての発電は?
エネルギーと観光の可能性を考える。
温泉があれば可能性は広がる。現在井川にも温泉はあるが・・・
・リニアモーターの静岡県内通過について
開通に向けて工事用の道路はどうなる?
また道路の今後の有効活用は?
【これからの検討課題】
1.堀川氏と糠谷教授の協力を。
2.自然の力と協力体制は可能か?
3.建物は?西村氏の試算では500万円あればそれなりの施設は可能。
4.南アルプスの利点を生かした観光ガイド、トレッキングなどのアクセス~観光~農業、ほか様々なテーマを今後も検討。
技術組合の申請は今年中に実現させる為、あと2回程度の打合せは必要。
等々、各人より様々な意見が出ました。
井川の可能性は広がるばかりです。
井川実験農場プロジェクトに関するお問い合わせは
ニュービジネス協議会 杉山文朗まで